【第2章】NBA観戦体験記 会場編
こんにちは!
NBAファン歴15年、かすたーど。です。
今回は、前回に続く【NBA観戦体験記】第2章「会場編」をお届けします!
1. アリーナ外観・到着時の雰囲気
● 周囲のファン・物販ブース・露店
試合当日、選手たちのウォームアップが始まるのは試合開始の約90分前。それに間に合うように、気持ちを高めながら少し早めに会場へ向かいました。到着したときには、すでに多くのファンが集結していて、空気はピリッと熱気を帯びている感じ。みんな気合十分で、レイカーズやウォリアーズのユニフォーム、キャップ、タオルなどを身につけたファンたちで埋め尽くされ、まさに「戦いの始まり」前夜のような緊張感と期待感に包まれていました。
アリーナの外には、過去のユニフォームや限定グッズらしきレアアイテムがズラリと並んだ露店が立ち並び、まるで“NBA祭り”のような賑わい。日本でいうところの「祭りの屋台」に近い雰囲気で、音楽や歓声が飛び交い、いるだけでテンションが上がってしまいます。
正直、「これ欲しいな」と思うグッズもちらほらあったんですが、「これって、本物なのかな……?」とちょっと不安で、結局スルー。でも、こういう“なんでもアリ”な自由さや、いい意味でのカオス感も含めて、まさに“アメリカのイベントだな”と肌で実感できました。こうした雰囲気込みで、すでに「ここに来てよかった」と思える体験でしたね。
● 写真スポット
レイカーズの本拠地、クリプト・ドットコム・アリーナは、NBAの中でも特に多くの銅像が設置されていることで知られています。まさに“バスケの殿堂”といえる空間で、アリーナの外周には写真スポットがずらり。レジェンドたちの存在感を間近で感じられる、ファンにとってはたまらないエリアです。
僕が訪れたタイミングでは、コービー・ブライアントの最初の銅像が建てられて間もない時期だったこともあり、その前には長蛇の列ができていました。もちろん、コービー以外にも、マジック・ジョンソンやシャキール・オニールなど、レイカーズ黄金時代を築いたレジェンドたちの銅像がずらりと並んでいます。試合前にもかかわらず“ここに来てよかった”と自然に思えるような、特別な空間でした。
ただ、写真をしっかり撮りたい人には、試合当日より前の時間帯に訪れるのがおすすめです。試合前になると人が非常に多く、撮影はかなり大変。人気スポットでは順番待ちが発生し、時間を取られてしまうため、選手のアップが見られなくなることも。前日や午前中など、比較的人の少ない時間帯に行けば、落ち着いて撮影できるうえに、ゆっくりレジェンドたちの姿を堪能できます。
実際、僕も試合前日にも足を運びましたが、その場にいたNBAファンと自然に写真を撮り合うなど、ちょっとした交流も楽しめました。試合がない時間でも、“聖地”だけあって、写真を撮りに来るファンは意外と多いんです。
2. 入場までの流れ
● セキュリティチェック・持ち込み制限
会場に入る際には、しっかりとしたセキュリティチェックがあります。まず、入り口には金属探知機が設置されており、そこを通過した後にバッグチェックが行われるという流れです。
事前に調べた情報によると、バッグは基本的に小型のものが推奨されています。特に、中身が見えるクリアバッグであればよりスムーズに通れるようです。僕自身は、スマートフォンとパスポートだけを持って会場入りしたので、問題なくチェックを通過できました。
現場で見かけた例としては、飲み物の持ち込みは不可のようです。実際、隣のレーンに並んでいたファンが水筒を持っていて、中身をその場で捨てるように言われていました。ただし、アリーナ内には給水機が設置されているようなので、水筒自体の持ち込みは許可されている可能性があります。持って行くなら、中身を空にしておくのが無難ですね。
チェックを通過したら、あとは電子チケットをスキャンしてもらって入場完了。紙チケットではなく、スマホの画面で提示する形式が基本になっているので、事前にチケットアプリなどをダウンロードしておくと安心です。
ちなみに、クリプト・ドットコム・アリーナには複数の入り口がありますが、どこから入ってもセキュリティの流れはほぼ同じです。混雑を避けたい場合は、人の少ない入り口を選ぶのも一つの手ですね。
● 入場ゲートやスタッフの対応
入場ゲートはチケットに記載されている席によって異なります。ゲートの数はかなり多く、入り口によってはそこから席までけっこう歩く可能性もあるので注意が必要です。
僕の場合は、運よく入り口からすぐ近くにゲートがある席だったので、かなりスムーズに入場できました。チケットのスキャン時にスタッフが軽く方向を教えてくれるので、それを目安に進めばOKです。ただし、もしわかりづらい場合や不安がある場合は、その場のスタッフに声をかけて聞くのが一番確実です。
とはいえ、「英語がちょっと苦手…」という方もいると思います。そういう場合は、アリーナを一周まわってみるのもありです。少し時間はかかりますが、自分のペースでゆっくり探せますし、道中でアリーナの雰囲気も楽しめます。
会場スタッフは基本的にとても親切な人が多いです。僕も正直ちょっと緊張していたのですが、チケットをスキャンしたスタッフから“初観戦楽しんでね”と一言かけてもらえて、一気に気持ちがほぐれました。あの瞬間は今でもよく覚えています。
セキュリティチェックは安全のためにしっかり行われますが、雰囲気はあくまで穏やか。威圧感のようなものは感じませんでした。アリーナ内に入ると、席まで案内してくれるスタッフもいますし、前方の席までついてきてくれて写真まで撮ってくれたのはうれしい驚きでした。
撮ってもらった写真は、後から見返しても本当にいい思い出になりますし、実際に目の前に広がるNBAのコートを見た瞬間の高揚感は、言葉では表せないほどでしたね。
3. アリーナ内の様子

● 売店・軽食・ドリンク
アリーナ内では、食事を楽しむことももちろん可能です。タコスやハンバーガーといったザ・アメリカンなフードを提供する売店や、コンビニのように軽食やドリンクをさっと買えるスポットも各所に点在しています。
僕はというと、できる限り座席でアリーナの空気を全身で感じたかったので、食べ物には目もくれず、ひたすらその場にとどまっていました。でも、アリーナで何か食べながら試合を観るというのも、「NBA観戦ならではの楽しみ方」のひとつだと思います。
ただ、ひとつ注意しておきたいのが“時間配分”。試合前は選手たちのウォームアップを間近で見られますし、試合が始まればクォーター間の休憩は思ったより短め。さらにハーフタイムにはパフォーマンスショーもあったりして、つい目が離せなくなってしまうんです。
「このタイミングでちょっと買いに行こう」と思っても、同じことを考えている人が殺到して売店が混み合う、なんてこともよくあります。どの時間帯で買いに行くか、あらかじめプランを立てておくと、貴重な観戦時間を無駄にせずにすみます。
● グッズ購入
クリプト・ドットコム・アリーナには、「チームLAストア」という公式ショップが併設されています。ここではレイカーズをはじめとした現地チームのユニフォームやTシャツ、キャップなどの公式グッズを手に入れることができます。中には、なんとサイン入りのアイテムも販売されていて、コレクター心をくすぐられる品揃えです(お値段はそれなりに張りますが……)。
このショップは試合当日以外でも利用可能ですが、ひとつ注意点があります。タイミングによってはレイカーズ関連の商品が店頭に出ていないこともあるんです。せっかく訪れたのにお目当てのグッズがなかった、なんてことにならないように、レイカーズの試合日を狙って訪れるのがおすすめです。
また、できればアリーナ到着後すぐにストアへ向かうのがベスト。早めの時間帯なら待ち列もまだ短めですし、売り切れ前にお目当てのグッズをゲットできる可能性も高まります。
そして、試合当日限定の“お得な特典”があることも。僕が行った時は、チケットを提示すると割引が受けられました。さらに、もともとセール対象の商品もあって、ちょっと得した気分に。これが毎回あるかは不明ですが、「たまたま」でも遭遇できたらラッキー! 試合観戦と合わせて、ストアでのショッピングも楽しんでみてください。
● トイレ
トイレ事情についても、事前に押さえておくと安心です。
基本的には、会場に向かう前に済ませておくのがベスト。とはいえ、試合前の90分+試合時間=合計3時間以上となると、「ちょっと我慢が難しい…」という方も少なくないかと思います。
アリーナ内にはトイレの数自体は多めですが、タイミングによっては混雑することもあります。特に、売店に人が集まりやすい時間帯(試合前・ハーフタイム・クォーター間)と重なると、長蛇の列になる可能性も。
個人的には、試合に集中したいのであれば、やはり試合開始前に一度済ませておくのが安心です。トイレで席を立つタイミングを気にするのも意外とストレスですし、大事なプレーを見逃してしまうともったいないですからね。
● 座席からの景色
試合前とは思えないほどの圧倒的な迫力──。この一言に尽きます。
まず、日本ではまずお目にかかれないような巨大なアリーナに圧倒され、まるでライブ会場のようなライトの演出や音楽が会場を彩ります。そして何より、試合を心待ちにするファンの熱気が空間全体に満ちていて、会場に足を踏み入れた瞬間から全身でその“非日常”を感じることができました。
その中でも、やはり一番目を引かれたのはウォームアップ中の選手たち。僕がアリーナに入ったタイミングでは、ウォリアーズからはクリス・ポールとアンドリュー・ウィギンス、レイカーズからはオースティン・リーブスと八村塁の4選手がシューティングを行っていました。
映像やSNSでしか見たことのない選手たちが、目の前で普通にプレーしている。そのリアリティと距離感のなさに、もう感動するしかなくて……。正直、ウォームアップ中のほとんどの時間を涙をとめることに必死でした。
もしあなたがNBAファンなら、この瞬間は一生に一度レベルの感動になると思います。それくらい、試合前から心が震える体験が待っています。
4. 観客の様子
● ファンの服装・応援の雰囲気
ファンの服装ですが、基本的に「何かしらのチームグッズを身につけている人」がほとんどです。
Tシャツやユニフォーム、キャップ、タオルなど、アイテムの種類はさまざま。もちろんロサンゼルスという土地柄、観光のついでに来たと思われる方も見かけましたが、それでも周囲を見渡せばチームカラーに染まった人ばかりという印象でした。
せっかく現地観戦をするのであれば、記念としてアイテムを1つ買って身につけてみるのもおすすめです。着るだけで会場の一体感を体感でき、「自分もこの空間の一部なんだ」と自然に感じられるようになります。
応援の雰囲気についても、とても印象的でした。レイカーズ vs ウォリアーズのようなビッグカードであっても、どちらか一方だけを応援するムードではないんです。もちろん、ブーイングや割れんばかりの歓声など、熱量はとんでもないものがあります。ただ一方で、アウェイチームへのリスペクトも確かに存在していて、好プレーが出れば大きな拍手や歓声も上がる。これは特にステフィン・カリーのようなスター選手だからかもしれません。
とはいえ、ホームのレイカーズを全力で後押しするファンのパッションは桁違い。シュートが決まった瞬間の地鳴りのような歓声や、ディフェンスのコールなど、「俺たちがこの試合を勝たせるんだ!」という空気に満ちていて、日本ではまず味わえない応援体験だと感じました。
● 日本との違い
正直なところ、何から何まで「まるで違う」と感じました。アリーナの規模、試合の演出、ファンの熱量、そして何よりもすべてが“派手”であるということ。それは単なるエンタメ要素ではなく、文化として根付いている派手さだと思います。
その中でも、特に大きな違いとして感じたのは、**アメリカでは「スポーツが当たり前に生活の一部になっている」**という点です。
だからこそ、ファンの熱量が桁違いなんですよね。隣の席に座った日本人(つまり僕)に話しかけてきて、気づけば肩を組んで一緒に応援し、ダンスチャレンジまでしてしまう……。こんな経験、日本ではまずありえないと思います。
それくらい、**“スポーツを楽しむこと”が人と人を自然につなげる空間として、生活の中に溶け込んでいる。**そのリアルな熱気と一体感に包まれて、僕自身、すごく貴重な体験をさせてもらったと感じました。
そしてなにより、「この空間にずっといたい」と心から思えるほど、幸せな気持ちになれました。
これまでスポーツを“ただ観る”だけで、ここまで幸せを感じたことはなかったけれど、それを体験できた瞬間こそが、アメリカに来てNBAを観戦して本当に良かったと思えた最大の理由かもしれません。
5. まとめ
- ✔ アリーナ到着前からすでに熱気はMAX!
- ✔ 写真スポットは試合当日より“前日”がおすすめ!
- ✔ セキュリティチェックは厳しめ。クリアバッグが安心!
- ✔ グッズは“早めに&試合日”にチェック!
- ✔ トイレ・売店はタイミングが命!
- ✔ “ただの試合”じゃない、“体験”そのものがエンタメ!
「アリーナに足を踏み入れた瞬間から、もう物語は始まっている。」
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